【集客に悩む人へ】ブランディング戦略とは?成功事例と具体的な立て方
「開業したものの、なかなかお客様が来ない…」
「ホームページはあるのに、問い合わせがない…」
「他社と差別化がうまくできず、気づかれない…」
これは、多くの開業者が直面する悩みです。
そこで、顧客を惹きつけ選ばれるための手段として「ブランディング戦略」があります。
本記事では、ブランディング戦略の重要性と、集客に効果的なブランディング戦略の立て方についてご紹介いたします。
目次
ブランディング戦略とは
ブランディングとは、ブランドの価値を高めるための施策のことで、消費者に自社の価値やイメージを持ってもらう行為と言われています。
スーパーヒーローやテーマパークから学ぶ「ブランディング」
たとえば、スーパーヒーローのキャラクターを考えてみましょう。
スパイダーマンは赤と青のスーツを着ていますし、バットマンは黒いマスクをかぶっています。
彼らはそれぞれ個性的なコスチュームや特徴があり、一目で誰であるかがわかります。
また、スパイダーマンは壁を登ったりクモの糸を出したりする能力があり、
これらの個性が他のヒーローと区別し、唯一無二の存在にしています。
これこそが、ブランディングの力です。
自社の商品やサービスにおいても同様で、「他とは違う特徴やイメージ」があるはずです。
また、ブランディングはその商品やサービスについての「物語」を伝えることでもあります。
例えば、あるテーマパーク施設が「夢と魔法の王国」というキャッチフレーズを持っているとします。
これは、そのテーマパークが子どもたちにとって「非現実的な世界で特別な体験やサービスを受けることができる」というストーリーを伝えています。
つまり、ブランディングは商品やサービスの特徴やイメージ、ストーリーを通じて人々に印象を与える方法です。
それによって、人々はその商品やサービスを他と区別し、選ぶ理由を見つけることができるのです。
いかにブランディング戦略を立てることが、ビジネスとして成功の鍵となります。
ブランディング戦略のメリット
ブランディング戦略のメリットとして、下記が挙げられます。
- 顧客がファンになり、リピート率が高まる
- 自社の知名度が上がる
- 顧客のファン化によって価格競争を行わなくて済む
- 優秀な人材も獲得できる
これだけのメリットがあるということは、ビジネスとしてブランディングは不可欠となるでしょう。
「ブランディング、、、いまいちよくわからない」
では、ブランディングで成功した大手企業の事例を見てみましょう。
ブランディングの成功事例 スターバックス
飲み物1杯600円ほどで、決して安くない価格で提供しているスターバックス。
それでも店内はいつもお客さんがたくさんいるだけでなく、根強いファンも多いです。
ブランディングに成功したスターバックスのブランディング戦略は下記が挙げられます。
特別なユーザー体験の重視
スターバックスは、店内の雰囲気、スタッフのサービス、商品の品質など、ユーザーに居心地の良い体験を提供するために設計されています。
スターバックスの店内に入ると、落ち着いた音楽と温かい照明が、心を落ち着かせてくれます。
コーヒー豆も厳選されたものを使用し、豊富な種類のドリンクがあり、またフードメニューも充実しています。
スタッフの方も笑顔とさりげない気遣いで迎えてくれます。
これにより、顧客満足度・ブランドイメージが向上するメリットが生まれます。
環境へ配慮したビジネスの実践
プラスチック削減のため店内ではプラスチックカップなしで提供したり、ゴミ削減のため使い捨てカップではなく繰り返し使えるグラスに切り替えたりしています。
そうすることで、コスト削減だけでなく企業イメージの向上にもつながっています。
以下に、スターバックスの環境への取り組みに関する記事のリンクをいくつかご紹介します。
デジタル戦略設計
スターバックスはCMや広告はほとんど出しません。集客の方法はSNSやコンテンツを通じて顧客との関係を深めています。
また、モバイルアプリの導入やオーダーアヘッド機能(顧客が事前に注文を入れてお店に到着する前に商品を準備し、待ち時間を短縮することを可能にするサービス)も取り入れており、ユーザーの満足度も高いです。
スターバックスは、上記のような戦略で「自社ならではの強み」を顧客に分かりやすく伝え、ブランドとしての存在感を高めています。
では、自分の会社ではどのようにブランディングを立てれば良いのでしょうか?
ブランディングの立て方
STEP1.自社分析と競合他社の分析をする
まず初めに、自社の分析をして自社の強みをリスト化してみましょう。
そこで1番の強みは何かに焦点を当てていきます。 また、競合他社の強み・弱みも把握し、どこが差別化できるかを理解することが重要です。
STEP2.ターゲットやペルソナを設定する
ターゲットの性別や年齢層はどうするかを考えます。
ペルソナとは、性別、年齢、職業、家族構成、趣味、性格、悩み、思考など、実在する人物のように深く詳細に掘り下げることです。誰に向けるかやターゲットが抱える悩みを決めれば、共感を得られそうな話題が見えてくるはずです。
また、ターゲットにはどのように見られたいかも設定していきましょう。
SNSや口コミなどでファンがさらにファンを呼び込むためにも、ターゲットやペルソナを細かく設定することが大切です。
STEP3. ブランドのビジュアルアイデンティティを設定する
ブランドのビジュアルアイデンティティとは、ロゴ、カラーパレット、フォント、グラフィックスなどのビジュアル要素を統一し、ブランドの一貫性と認知度を高めることです。これにより、顧客はブランドを視覚的に識別しやすくなります。
STEP4. コンテンツを作成する
自社の強み、競合他社と差別化できるポイント、ターゲットの抱える悩みを解消できるコンテンツを複数作成します。
コンテンツとは、ブログ記事や動画など、伝える情報そのものを指します。また、コンテンツのデザインはStep3で設定したブランドアイデンティティを反映させるようにします。
STEP5. ユーザーとのコミュニケーション方法を設定して一貫性のある発信を行う
コンテンツを作成した後は、認知させる手段を決めてSNSなどで発信していきます。
また、ターゲットとのコミュニケーションも大切です。コメントには必ず返信し、親睦を深めていきましょう。
STEP6. アクセス数の分析をする
発信した後は、ブログならGoogleアナリティクス、YouTubeならYouTubeアナリティクスで以下の項目を確認します。
・アクセス数
・アクセスが集中している時間帯
・滞在ページ(ブログ)
・ユーザーの年齢、性別、地域
・サムネイルのクリック率(YouTube)
STEP7. コンテンツを生成・編集、ターゲット・ペルソナの見直しをする
分析した後は、伸びたコンテンツの傾向を確認し、新規作成したり編集を行ったりします。
GoogleアナリティクスやYouTubeアナリティクスで確認したユーザーの年齢、性別、地域はターゲット・ペルソナと合っているかも確認します。ずれがある場合は設定し直すと良いでしょう。
このような流れでPDCAを回しながらファンを増やしていくとよいでしょう。
❌ブランディング戦略においての注意点
目的にブレのない、一貫性のある発信をする
例えば、税理士事務所を経営している場合、ターゲットは税金についての疑問点や困りごとを抱えている人々です。そうした中で、家系ラーメンについての発信をしていては、ターゲットは離れていってしまいます(ラーメン好き以外は)。
そのため、一貫性のある目的に沿った発信を続けることが重要です。
ブランディングには時間がかかることを頭に入れておく
他社の成功例を参考にしたブランディング活動をしても、同じような成果が得られるわけではありません。また、自社の製品・サービス、企業に関してファンになってもらうためには、長期的な期間と労力が必要不可欠です。
差別化できる自社の強み、新規顧客の思考や好みを分析し取り入れること。そして、長期的な視点でブランディングを行い、時間をかけてPDCAサイクルを回しながら目標達成を目指す取り組みが、成果を上げる上で欠かせません。
ブランディングをが難しい場合は専門家に外注することも検討する
「効果的なブランディングをやりたい」
「自社で専門性をもつ人材がいない」
「リソースが足りない」
といった場合は、ブランディングに対応している専門会社に依頼し、プロの戦略に沿って進めることをおすすめします。
以上が、効果的なブランディング戦略の立て方と留意点の解説となります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。